慢性副鼻腔炎(Chronic Rhinosinusitis, CRS)

⚠️ 医療者向け研究レビュー。診療判断・医学的助言ではない。最終判断は一次資料と専門家の評価による。 最終更新: 2026-06-04 / 反映論文: 56件 / 背骨: CRSと認知機能のMA 2025(CRS総論GLとしてAAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025/、外科管理GLとしてAAO-HNSF CRS外科管理CPG2025/を治療節に反映) / 未レビュー

サマリ(現時点の到達点)

CRS は副鼻腔粘膜の慢性炎症で、鼻閉・鼻漏・顔面痛・嗅覚低下を呈する(有病率は約5〜7%)。 症状の持続(一般に12週以上)を要件とし、表現型では鼻茸を伴うCRSwNP伴わないCRSsNPに、 エンドタイプでは免疫細胞活性・炎症機序によりType1/Type2/Type3に分類される。Type2が最も研究され、 喘息・アトピー疾患・重症CRSwNPと関連する最重要エンドタイプである(総説、confidence:low・abstract暫定)。 病態理解は「換気・排出の物理的閉塞モデル」から、上皮バリア機能障害・粘膜免疫の異常を中心とする 粘膜概念(mucosal concept)へ移行している(JACI総説、confidence:low・abstract暫定)。 本トピックの背骨はCRSと認知機能(併存)を扱うMAであり、CRS総論ではない。 観察研究主体の早期エビデンスとして、CRS は全般認知が約9%低い傾向と関連し、CRS治療後に処理速度・作業記憶が 8〜9%改善する一方、認知症との横断的関連は有意でない(交絡未排除・確実性low)。 CRS総論(病態・分類・疫学)はナラティブ総説群で補強中だが、診断・標準治療(EPOS基準/鼻噴霧ステロイド/ESS/生物学的製剤)の 合格レビュー(SR/診療ガイドライン)は未取得で、本トピックの該当記述は暫定。

カバレッジ(この知識の確からしさ範囲)

  • 背骨(anchor): PMID:40619980 — SR/MA・2025(CRSと認知機能の併存)。CRS総論ではないことに留意。
  • 反映範囲: アンカー(2025)の知見を反映。差分一次論文は未スキャン。
  • 暫定(全文未取得): CRS総論の病態・分類・疫学はナラティブ総説6本(2023–2024、abstractのみ)で補強。診断・標準治療の核心SR/GLは未取得
  • 飽和目標: CRS総論の合格レビュー(EPOS2020/診療ガイドライン・薬物/手術/生物学的製剤のSR)+認知併存の縦断研究。

疫学

  • CRSの有病率は概ね約5〜7%とされる
  • 血清代謝マーカーとの関連(集団ベース横断・KNHANES): 韓国国民健康栄養調査(2022・4,759例)で、交絡調整後高血清尿酸(UA)がCRS有病リスク上昇と有意に関連(OR 1.558, 95%CI 1.040–2.332, p=0.020)、特に都市居住者で強い(OR 1.635)。血清脂質・糖代謝指標とは有意な関連なし。代謝調節異常とCRS感受性の関連を示唆するが、横断・CRS自己申告で因果不明・逆因果や診断バイアスの可能性(confidence:low・abstract暫定)
  • 地域差(アジア vs 欧米): アジアのCRS有病率は研究間で2.1%〜28.4%と広く分布。Type2炎症はアジア患者の5%〜55%で報告され、欧米vsアジアの直接比較ではアジアでType2サイトカインが低い。組織好酸球浸潤によるtype2 CRS診断基準には著しい異質性があり、好酸球性CRSの比率は欧米とアジアで異なる。標準化定義による大規模アジア研究が必要(ナラティブレビュー、confidence:low・abstract暫定)

特殊集団(小児CRS/嚢胞性線維症CRS/原発性線毛機能不全症)

  • 原発性線毛機能不全症(PCD)関連CRS(ERS/ATS診断GL 2025): PCDは線毛運動の遺伝性異常(55超の遺伝子)で、早発の慢性湿性咳嗽・鼻副鼻腔炎・中耳疾患・内臓逆位・不妊を呈し、慢性鼻副鼻腔炎の基礎疾患の一つ。難治性・小児発症・併存所見を伴うCRSでは鑑別を要する。ERS/ATS統一診断GL(GRADE/EtD準拠)は、高速ビデオ顕微鏡(HSVM)・免疫蛍光(IF)・鼻腔NO測定を透過電子顕微鏡(TEM)/遺伝子検査の補助検査として強く推奨するが、いずれの補助検査も単独でPCDを確定/除外できず、専門施設での評価・検査前確率の考慮を強調する。遺伝学的診断の追求が管理上推奨される(診療GL、confidence:medium・abstract暫定。本GLの主眼は呼吸器/PCD診断でCRS治療総論ではなく、CRSへの寄与は鑑別文脈)
  • 小児慢性副鼻腔炎(PCRS): 小児に多くQOLを損なう。診断は鼻内視鏡・CTで近年精度が向上。慢性アデノイド炎は慢性副鼻腔炎と類似症状を呈し独立した病因となりうる。アレルギー性鼻炎・免疫不全が管理上重要。治療は内科治療が主軸で、無効例にアデノイド切除・ESS(過去15-20年で進化)(ナラティブレビュー、confidence:low・abstract暫定)
  • 小児統合気道(pediatric unified airway): 上下気道を相互依存する一体の生理単位とみなす統合気道概念を小児に適用すると、小児CRS・アデノイド疾患・喘息・嚢胞性線維症・原発性線毛機能不全症(PCD)が共通病態の連続体として整理される。一方の炎症が他方へ同様に波及するため、小児CRSを単独でなく下気道・全身疾患・アデノイドと連続して捉え併存評価・基礎疾患検索を行うべきとする(ナラティブ総説、confidence:low・abstract暫定) 。下気道併存(気管支拡張症)の表現型別定量は予後・経過節、CF/PCDの個別詳細は上記。
  • 上顎洞後鼻孔ポリープ(ACP)の術後再発(成人・SR): ACPは上顎洞由来の嚢胞性非腫瘍性病変で後鼻孔へ進展する。成人ACP切除後の再発率を初めてプール推定したSR(16研究439例・平均年齢33.8歳)で、全体再発率は9%(95%CI 6%–14%、平均追跡36.8か月)。標準術式は経鼻内視鏡的中鼻道上顎洞開窓+ACP摘出(80.8%)。従来小児で15%とされた再発率を成人で確立し、患者カウンセリング・経過観察方針の根拠となる(観察研究主体・再発定義/術式の異質性、患者・術式因子は未解明、confidence:medium・abstract暫定)
  • 免疫不全を背景とする難治性CRS/反復性ARS(全文精読): 適切な内科治療にもかかわらず症状遷延・頻回増悪する難治性CRS・反復性ARS(RARS)では、見過ごされやすい原因として原発性/二次性免疫不全を検索すべき。難治性CRS成人の最大20%が背景に抗体産生不全を有しうる(ベースライン集団より顕著に高頻度)。検査はCBC+分画・免疫グロブリン値・肺炎球菌ワクチン前後抗体価。原発性抗体不全(PAD)が最多・最重要で、選択的IgA欠損(約1/200〜1/1000)・CVID(CRSの約0.5〜10%)・特異抗体欠損(SAD)を含む。免疫グロブリン補充療法(IRT)は原発性免疫不全で副鼻腔肺感染の頻度・重症度を一貫して低減し、Lund-Mackay/SNOT-22改善・予防的抗菌薬中止(>50%)・再手術の必要性減を複数の後ろ向き研究が示す。一方二次性免疫不全(悪性腫瘍・移植・自己免疫由来)ではIRTの恩恵は乏しく原疾患是正が原則。ESSは難治例で症状改善・局所治療アクセス確保に有用だが、免疫不全コホートでは再手術率が高い。多職種・個別化医療を要する(ナラティブ総説・引用研究は後ろ向き主体、confidence:medium・full-text) 。RARS・急性合併症の文脈は 急性鼻副鼻腔炎 に委ねる。
  • 嚢胞性線維症(CF)関連CRS/鼻茸: CFはCFTR遺伝子変異による多臓器疾患で、慢性鼻副鼻腔炎・鼻茸を高率に併発する。CFTRモジュレーター(特にトリプル療法 elexacaftor/tezacaftor/ivacaftor=ETI)治療下の鼻内視鏡スコアを評価したSR(10研究・6か国)では、修正Lund-Kennedyスケール等で鼻茸・粘膜浮腫・分泌物が有意に減少し、小児・成人とも benefit を得て、トリプル療法が dual/mono療法より有効だった(嗅覚回復・肺機能改善・体重増加も併発)。CFという特殊集団では原疾患(CFTR機能)を是正する治療が鼻副鼻腔病変に波及することを示す(SR、confidence:low・abstract暫定。プール効果量・異質性は全文未取得)

病態・基礎

  • 副鼻腔粘膜の慢性炎症。type2/非type2 などエンドタイプの異質性がある
  • 表現型とエンドタイプ(二軸分類): 表現型(phenotype)は臨床所見でCRSwNP(鼻茸あり)/CRSsNP(鼻茸なし)に二分。エンドタイプ(endotype)は免疫細胞活性・炎症機序によりType1/Type2/Type3に分類される。Type2は最も研究され、喘息・アトピー疾患・重症CRSwNPと関連する主要エンドタイプ(総説、confidence:low・abstract暫定)地域差と組織好酸球の予後的意義(全文精読総説): 欧米のCRSwNPは好酸球(type2)優位だが、日本・東アジアは従来好中球性が優位で近年好酸球浸潤を伴うCRSwNPが増加している。本邦のJESREC調査では粘膜好酸球70個/HPF以上がESS後の再発と有意に相関し、篩骨洞粘膜下/鼻茸の好酸球浸潤が診断・重症度評価に有用。末梢血好酸球10%以上の患者は再発率が半数超(confidence:low・full-text。CRSwNP特異の機序・剤別生物学的製剤は鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎/好酸球性副鼻腔炎に委譲)。
  • エンドタイプ分類の進展(生物学的製剤時代): 従来のT1/T2/T3分類から、疾患関連分子に基づく細分類へ拡張が進む。T2が重症度・難治性に関連する主要エンドタイプであることを再確認しつつ、これまで手薄だったCRSsNPのエンドタイピング混合炎症エンドタイプが新たな焦点とされる(総説、confidence:low・abstract-only暫定)
  • 中央コンパートメントアトピー疾患(CCAD): 吸入性アレルギーに関連し、中鼻甲介・上鼻甲介・後上部鼻中隔の中央鼻副鼻腔コンパートメントに限局するポリープ様浮腫・粘膜変化を呈するCRSの表現型。SR/メタ解析(米国・アジア7研究)でCRS中のCCADプール割合は23.0%(95%CI 15.0%–33.0%)と推定され、CRSwNPの相当割合を占めうる。アジア・男性で高い傾向の探索的示唆があるが、診断基準の不統一と著しい異質性が限界(SR/MA、confidence:low・abstract暫定)表現型特徴のSR(17研究・2017–2025・SWiM準拠)では、CCADは他のCRS表現型と比べ喘息合併率が低く軽症で、血中・組織好酸球は上昇、ESS後の予後が良好。診断は内視鏡・放射線所見主体でアレルギー検査が補強する。独自の臨床・免疫学的特徴をもつが標準化診断基準が欠如しており、認識向上と個別化管理が課題(SR、confidence:low・abstract暫定)組織病理/トランスクリプトーム的特徴(多施設後ろ向き221例+RNAシーケンス): CCADはアレルギー性鼻炎合併が高率(79.2%)だが放射線混濁スコアは低く、組織学的に好酸球豊富・間質優位リモデリング(基底膜肥厚・線維化・漿液粘液腺過形成)を呈し、非好酸球性サブタイプの上皮中心リモデリング(扁平上皮化生)と対照的。トランスクリプトームではびまん性中央コンパートメント病変(CC)とtype2シグネチャを共有し分子的近縁(差次発現遺伝子わずか19個)だが、GSEAで肥満細胞活性化・マクロファージサイトカイン産生経路の独自性。CCADを特殊なtype2エンドタイプとして分子的に位置づける(後ろ向き・RNAシーケンスは各群n=5と少数で探索的・縦断データ欠如、confidence:low・abstract暫定) 。CRSwNP特異の深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 に委譲。
  • 粘膜概念(mucosal concept)と上皮バリア機能障害: 病態理解が「換気・排出の物理的閉塞モデル」から、粘膜の免疫学的多様性・細胞異常を認識する粘膜概念へ移行。上皮恒常性の撹乱・上皮バリア障害・上皮修復過程の調節異常・上皮-免疫細胞間相互作用の亢進が中心機序とされる。単一細胞トランスクリプトミクスにより上皮バリアの新機能(炎症記憶 inflammatory memory・神経内分泌機能・神経原性炎症)が判明し、上皮指向の生物学的治療が研究課題(JACI総説、confidence:low・abstract暫定)
  • ウイルス感染を起点とするバリア破綻: 多くのCRS患者が「上気道感染(URI)を契機に症状が増悪・遷延した」と訴える臨床像に分子機序を与える総説。ウイルスは鼻副鼻腔上皮に特異的受容体を介して侵入・複製し、インターフェロン主導の自然免疫だけでなく2型免疫応答を誘導して異常なサイトカイン産生を引き起こし、CRSの特徴である上皮バリア機能喪失につながりうる。粘液線毛クリアランス・上皮バリア・免疫応答の変調を介したCRS発症機序を整理し、粘膜概念と整合する(JACI総説、confidence:low・abstract暫定。因果は機序仮説段階・ヒト介入検証は今後の課題)
  • エピジェネティック修飾(DNAメチル化・ヒストン修飾・ncRNA): CRS(CRSwNP/CRSsNP)のエピジェネティック研究を3軸で包括した総説。DNAメチル化研究は限定的だがAERD鼻茸でアラキドン酸経路(PGDS/ALOX5AP/LTB4R低メチル化・PTGES高メチル化)の異常が報告され、CRSwNPでKRT19・NR2F2・ADAMTS1等が低メチル化。ヒストン修飾(HAT/HDAC)が発現を可逆的に制御。ncRNAではcircRNA/lncRNAがmiRNAのスポンジ効果でmRNA(3′-UTR)を制御し、直近5年でmiRNA領域の研究が急速に進展。配列を変えず環境・栄養因子が感受性に関与しうる機序を示し、将来の「エピドラッグ」による治療を示唆する(仮説段階・引用研究は探索的、confidence:low・full-text)
  • タイトジャンクション(TJ)機能障害: TJタンパク質は上皮細胞間の物理的バリアを形成し、病原体・アレルゲン・刺激物から組織を保護する。TJの異常発現がCOPD・喘息・アレルギー性鼻炎・CRS(鼻茸の有無問わず)など炎症性気道疾患の発症・進展に重要な役割を果たす。CRSwNP病態は鼻上皮バリア障害・粘液線毛クリアランス障害・免疫応答異常・過剰な組織リモデリングを主体とする(Allergy総説、confidence:low・abstract暫定)
  • 細胞外トラップ(extracellular traps, ETs): 好酸球・好中球がエンドタイプに応じた比率で浸潤し、細胞外免疫応答としてETs(好中球NETs・好酸球EETs)を放出する。ETsは細胞外微生物を捕捉し炎症範囲を限定する一方、過剰・長期のETsは疾患重症度と関連しうる。ETsとプログラム細胞死(オートファジー・パイロトーシス・ネクロプトーシス)の相互作用がCRS病態の新視点として提案される(総説、confidence:low・abstract暫定)
  • プログラム細胞死(PCD): アポトーシス・パイロトーシス等のPCD経路がCRS病態機序で重要性を増し、疾患進行に影響し新規治療標的となりうるとする機序総説(仮説段階・臨床検証なし、confidence:low・abstract暫定) 。前掲の細胞外トラップ-PCD相互作用を補強。
  • 細菌フローラ(ARS vs CRS比較SR/MA): ARS/CRSの細菌を直接比較したSR/MA(57研究=ARS 16・CRS 41、1980–2024)で、CRSはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌24.3%・MSSA 22.5%・viridans streptococci 12.1%・インフルエンザ菌11.9%・肺炎球菌9.4%と、ブドウ球菌種が優位で肺炎球菌が比較的少ない多菌性フローラ。ARS(MSSA最多・古典的呼吸器菌優位)と微生物学的に異なる症候群で、経験的抗菌薬・stewardshipを分けるべき根拠(培養サンプリング/年代で変動・コアグラーゼ陰性株は汚染菌の可能性・異質性大、confidence:medium・abstract暫定) 。ARS側の詳細は 急性鼻副鼻腔炎 に。地域データでもFESS施行CRS患者444例(803検体・サウジアラビア)で76%に菌が検出されS. aureus 32%が最多(Klebsiella 10.6%・Pseudomonas 9.7%)、多くが汎用抗菌薬に耐性とブドウ球菌優位を追認(confidence:low・abstract暫定・後ろ向き単施設)。
  • 線溶障害(SERPINB2-tPA軸): 鼻茸のフィブリン蓄積・リモデリングの上流機序として、上皮のSERPINB2(PAI-2)過剰発現がtPA(組織プラスミノゲンアクチベータ)を抑制し線溶機能を障害する新規軸が同定された。SERPINB2はTh1サイトカインIFN-γとTh2サイトカインIL-13の双方で上昇しtPAを下げる(IL-17Aは無効)=エンドタイプ横断の収束的制御で、ポリープ形成/再発予防の治療標的候補(基礎研究・in vitro/組織レベルで臨床アウトカムなし、confidence:low・abstract暫定) 。CRSwNP特異の深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 に委譲。
  • 新生骨形成(neo-osteogenesis)と骨-粘膜クロストーク: 新生骨形成は難治性(recalcitrant)CRSの主要所見で疾患重症度・手術成績と関連する。免疫細胞が分泌する炎症メディエーターを介した骨と粘膜のクロストークが難治化に寄与し、好酸球性・非好酸球性いずれのCRSサイトカインも関与しうる。術前/術後の予測が難治例管理・予後改善に資する可能性(機序総説・仮説段階、confidence:low・abstract暫定)
  • IgE/FcεRI機序: IgE→FcεRI→肥満細胞・好塩基球脱顆粒という機序がCRSを含むアレルギー疾患の共通基盤として整理され、抗IgE治療(omalizumab)のCRSwNPでの位置づけを支える(IgE横断総説、CRSは多数の対象疾患の1つ=背景補強、confidence:low)
  • Ca²⁺シグナル伝達の調節異常: CRSwNPでCa²⁺チャネルと下流カスケードの調節異常が病態に関与しうるとする機序総説。Ca²⁺チャネルブロッカー(ベラパミル等)が有害事象なく有望なアウトカムを示すという知見や、in silicoで KCa3.1 が TRPM6・EGF・HRH1・BCL2A1・CD209 と相互作用しうる新たな病原的役割が提示された。いずれも研究が乏しく治療標的は仮説段階(機序総説、confidence:low・abstract暫定)
  • 制御性T細胞(Treg)/FOXP3/IL-35と組織リモデリング: 鼻茸では免疫寛容を担うTreg由来の FOXP3(Treg分化・維持の転写因子)と IL-35(免疫抑制性サイトカイン)の調節異常により、炎症性応答と制御性応答のバランスが破綻し慢性炎症が増悪するとする総説。Treg制御・IL-35補充が、既存のtype2炎症抑制(コルチコステロイド・dupilumab等)を補完する治療方向性として提起される(仮説段階・臨床検証要、免疫機序総説、confidence:low・abstract暫定) 。type2/好酸球の深掘りは 好酸球性副鼻腔炎 に委譲。
  • 認知併存の機序仮説(いずれも仮説段階): 解剖学的近接・神経/血管経路の共有、全身炎症由来の神経炎症、 鼻腔マイクロバイオーム破綻による慢性全身炎症、症状(鼻漏・鼻閉・顔面痛)や睡眠障害による日中認知パフォーマンス低下

診断(※核心未取得・暫定)

  • 一般に EPOS(European Position Paper on Rhinosinusitis)等の診断基準・内視鏡・CT で評価される(本トピックでは核心レビュー未取り込み・暫定)。鼻症状(鼻閉・鼻漏・顔面痛・嗅覚低下)の12週以上の持続が要件とされる。
  • 表現型(CRSwNP/CRSsNP)に加え、組織好酸球浸潤・バイオマーカーによるエンドタイプ判定が生物学的製剤時代の診断軸として重要。ただし組織好酸球浸潤によるtype2 CRS診断の閾値には研究間で著しい異質性がある
  • 小児では鼻内視鏡とCTによる診断精度が近年向上し、慢性アデノイド炎との鑑別が重要
  • 組入れ研究では CRS 診断に EPOS2012/2020・AAO-HNS CPG・ICD コード・Lund-Mackay/Lund-Kennedy 等が用いられていた
  • 鼻汁の性状(症状プロファイル・SR/MA): CRSの鼻汁をSNOT-22の4設問でメタ統合(53研究・n=6,584)すると、後鼻漏(PND)が最重症(2.6)かつ最高頻度(80.7%)鼻茸なし(CRSsNP)はPNDがより強く(2.56 vs 2.40)鼻茸あり(CRSwNP)は鼻をかむ必要・水様性鼻漏・粘稠鼻汁がより強い(いずれもp<0.0001)。併存喘息・アレルギーはPNDと総SNOT-22をより重症化させる。表現型(ポリープ有無)別の症状プロファイルの違いを定量化した知見(confidence:medium・abstract暫定。治療前の横断記述・割合プールの異質性大)。
  • 一般医向け概観(デンマーク語総説)では、細菌性の急性鼻副鼻腔炎(ARS)は稀かつ過剰診断で抗菌薬の適正使用が強調され、CRSは組織病理学的分類+エンドタイプ別治療戦略で重症例の予後が改善していると整理される(confidence:low・abstract-only暫定)
  • 難治性CRSwNPの予測マーカー(多次元SR): 難治性CRSwNP(RCRSwNP)の予測因子を臨床・全身(血中)・局所(鼻茸組織/非侵襲)で体系的に統合したSR(54研究・450マーカー、QUADAS-2)。臨床特徴ではE/M比のAUCが最高(0.947)、局所のCharcot-Leyden結晶(CLC)・組織好酸球がAUC最大0.973、非侵襲局所マーカー(鼻汁シスタチンSN・ガレクチン-10、鼻ブラッシングCLC mRNA)もAUC>0.930、複合パネルの90%超がAUC>0.700。精密医療に向けた予測因子の整理だが、カットオフ・参照標準が不統一で外部検証が不足(SR、confidence:medium・abstract暫定) 。CRSwNP特異の深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 に委譲。
  • ESS後の再発予測=CBC由来バイオマーカー(後ろ向きコホート543例・time-to-event): ESS後の長期CRS再発(254例/543, 46.8%)について、多変量Coxで高絶対好酸球数(AEC) HR 2.868・高全身免疫炎症指数(SII) HR 1.320が独立に関連(他に症状期間短・喘息・NSAID過敏・鼻茸・高Lund-Mackayも)。AEC追加でモデル識別能が改善(C-index 0.778→0.797, p<0.001)するが、SIIの追加価値は最小。ベースライン値は再発と関連するが経時変化に群間差なし=宿主素因を反映し動的疾患活動性ではないと示唆。簡便なCBCで再発リスクを層別化しうるが、後ろ向き単施設・外的検証なし(confidence:medium・abstract暫定)
  • 画像/内視鏡の診断精度(SR/MA・9データセット): CRS/CRSwNPに対し、診断的鼻内視鏡は高感度・中等度特異度(感度0.87/特異度0.63、vs CT)、CTは高感度だが偽陽性多(感度0.90/特異度0.50、vs 組織病理)、MRIは高特異度だが感度中等度(感度0.71/特異度0.88、vs CT)。各モダリティの役割(内視鏡=スクリーニング、CT=高感度だが過剰診断注意、MRI=確認的)を量的に裏付けるが、データセット少・参照標準不統一・異質性大で確実性は低い。画像-組織病理のペア研究が必要(SR/MA、confidence:low・abstract暫定)
  • 嗅覚障害(OD)と鼻腔/嗅球構造(多モーダルMRI・後ろ向き67例): CRSのOD群(n=51)は非OD群(n=16)よりCSIT(嗅覚識別)スコアが低く、嗅裂幅・嗅球体積が有意に小さい(P<0.05)。嗅覚機能は嗅裂幅・嗅球体積と負の相関で、両指標がOD程度の潜在的評価指標となりうる。ただし単施設・小規模・横断的相関で因果は未確立(著者も要検証と明記)(confidence:low・abstract暫定・中国語論文)

治療(※核心未取得・暫定)

  • 一般に鼻噴霧ステロイド・鼻洗浄等の保存的治療が先行し、難治例で内視鏡下副鼻腔手術(ESS)、type2炎症では生物学的製剤が用いられる(本トピックでは核心レビュー未取り込み・暫定)。
  • AAO-HNSF 成人副鼻腔炎CPG 2025(米国主要GL・本トピック初の核心GL): 米国耳鼻咽喉科頭頸部外科学会財団による成人鼻副鼻腔炎(ARS/CRS)の診療GLで、2015年版の更新・置換版。診断精度・補助検査(画像/内視鏡/CT/アレルギー・免疫検査)の適正使用・全身/局所療法を扱う14推奨を策定し、管理を修飾する併存症として喘息・嚢胞性線維症・免疫不全・線毛機能不全を強調する(本体/全56頁サプリ収載)。前版からの主な変更(エグゼクティブサマリ: ①経過観察(抗菌薬なし)を重症度を問わず全ての非合併性ABRSに初期管理として拡大、②ABRS第一選択抗菌薬をamoxicillin単独→amoxicillin±クラブラン酸に変更、③CRSの管理修飾病態にAERD(アスピリン過敏性呼吸器疾患)を追加、④CRSへの生物学的製剤に関する3つの新key action statement(鼻茸を伴わないCRSsNPには推奨しない/鼻茸を伴うCRSwNPには患者教育を行う/手術・画像の第三者要件としての経験的抗菌薬使用に反対)(confidence:medium・abstract暫定。本体OA外で各推奨のグレード詳細は未確認。米国文脈でEPOS/日本GLとの差異整理は別途)。※生物学的製剤の剤別深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 / 鼻茸に対する生物学的製剤 側で扱う(本トピックはGL上の総論的位置づけ)。
  • AAO-HNSF 成人CRS外科的管理CPG 2025(外科管理に特化した初の核心GL): AAO-HNSFによる成人CRSの外科的管理に特化した初の専門学会診療ガイドラインで、ESSの適応判断・候補者評価・術前CT・手術範囲・術後フォローを11のkey action statement(KAS)で体系化(本体[PMID:40424072、全47頁]/エグゼクティブサマリとして併刊)。強い推奨: ①術前にCRS診断を確認し症状/疾患特性/QOL/既往治療から手術候補性を評価(KAS 1A/1B)、②膿性鼻漏が診察で認められなければ抗菌薬を処方しない(KAS 3)。推奨: ③手術前提として画一的な内科治療レジメン/期間を必須としない(KAS 2)、④内科治療単独では恩恵が少ない患者(鼻茸・骨びらん・好酸球性ムチン・真菌塊等)の同定(KAS 4)、⑤術前カウンセリングで慢性化/再発・長期管理の期待値を設定(KAS 5)、⑥便益がリスクを上回り長期管理の理解がある場合に手術を提示(KAS 6)、⑦微細スライスCTを取得(KAS 7)、⑧粘膜肥厚/混濁/流出路閉塞の恣意的最小基準のみで手術範囲を決めない(KAS 8)、⑨術後ケアを教育(KAS 9)、⑩鼻茸/骨炎/骨びらん/真菌病変では腔の完全展開+病変切除を行いバルーン/用手的拡張のみは不可(できなければ紹介)(KAS 10)、⑪術後3〜12か月に問診+鼻内視鏡でアウトカムを評価・記録(KAS 11)。「オプション」とされた推奨はなし(confidence:medium・abstract暫定。本体OA外で各KASのグレード詳細は未確認。前掲のAAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025=診断/補助検査/全身局所療法とは別GLで、本CPGはESSの適応/実施/術後管理に特化)。手術手技詳細は 内視鏡下副鼻腔手術 に委譲。
  • 高用量ステロイドの送達法(未手術CRS・スプレー vs 洗浄RCT): 未手術の重症CRS 67例で同一の高用量ブデソニド(1,000μg/日・3か月)をスプレー送達と高容量洗浄で直接比較した二重盲検RCTで、スプレー送達が内視鏡所見の改善・未コントロール患者の低減に優れ、特にCRSwNP・CCADで顕著だった。一方SNOT-22(QOL)は両群で差なし(confidence:medium・abstract暫定)。一般に術後は洗浄が有利とされるが、未手術例ではスプレー送達が内視鏡的アウトカムに勝るという実用的示唆(67例・3か月・単施設で小規模、QOLでは差がつかない点に留保。術後例には適用不可)。 ※生物学的製剤の剤別深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 / 鼻茸に対する生物学的製剤 側で扱う。
  • 呼気送達システム+フルチカゾン(EDS-FLU; XHANCE)(プラセボEDS対照RCTのMA): 標準スプレーが届きにくい下鼻甲介上方・副鼻腔排出路へステロイドを送達するEDS-FLU(フルチカゾン372µg 1日2回)を、プラセボEDS対照RCT 5本(2129例)でメタ解析。SNOT-22 −20.97(95%CI −23.56〜−18.37)・ポリープスコア −1.51・手術適応率OR0.73・レスポンダー率OR2.18と有意改善する一方、鼻出血が有意に増加(OR5.80, 95%CI 2.10–15.99)。送達デバイス効果と薬剤効果を区別した適切な比較で、CRSの保存的薬物療法における送達法の選択肢を支持する(5研究と少数・鼻茸有無/エンドタイプ別サブ解析は抄録から不明)(confidence:medium・abstract暫定)。前掲の高用量ステロイドのスプレーvs洗浄RCTと併せ、送達法がアウトカムを左右する論点を補強。
  • 副鼻腔バルーンカテーテル拡張術(SBCD) vs FESS(RCTのMA・低侵襲手技): SBCDとFESSを比較したRCTのみ14本のメタ解析で、術後SNOT-20(SMD −0.25)・手術時間(短縮)・合併症(OR0.14, 95%CI 0.08–0.26)でSBCDが有意に優れ、Lund-Mackayスコア・再手術率は両群同等。選択された軽症〜中等症・限局性CRSでの低侵襲手技の位置づけを支持するが、主要アウトカムの異質性が極端(SNOT-20 I²=94%)で、表現型/重症度別の層別がなくSBCD適応病型への選択バイアスが交絡しうる。重症/びまん性/鼻茸例への一般化に注意(confidence:low・abstract暫定)。手技詳細は 内視鏡下副鼻腔手術 に委譲。
  • 認知併存の観点では、CRS 治療(内科的・外科的)後に処理速度(RoM 0.91, 95%CI 0.84–0.99)・作業記憶(RoM 0.92, 95%CI 0.87–0.98)が改善したと報告されるが、 追跡1.5〜41.8週と短く、単群pre/postの学習効果が分離できないため確実性は低い(confidence:low)
  • 生物学的製剤(type2 CRSwNPでの位置づけ・暫定/abstract): 従来治療で不十分なtype2炎症のCRSwNPに対し、生物学的製剤が鼻茸縮小・症状緩和・QOL改善・全身ステロイド/内視鏡手術の必要性低減に有効で安全性も良好と総括される。 3剤(omalizumab/dupilumab/mepolizumab)はいずれも鼻茸サイズ・症状・手術/全身ステロイド必要性を有意に改善し、直接比較試験はないものの間接比較では dupilumab が一次・二次アウトカムで最も有益と示唆された(方法論的限界によりエビデンスは低い・confidence:low)。 承認3剤(omalizumab/mepolizumab/dupilumab)はQOL改善・全身ステロイド使用減・ESS必要性低下・併存喘息改善というアウトカム軸で評価され、生物学的製剤とESSの位置づけ整理が進む(具体的効果量は全文未取得、confidence:low) 。 生物学的製剤はコントロール不良のCRSwNPに承認3剤(omalizumab/dupilumab/mepolizumab)が用いられ、Type2が最も対象となる主要エンドタイプ。非Type2・混合エンドタイプのCRSwNP/CRSsNPへの製剤拡大も多数試験中(総説、confidence:low・abstract暫定) 。 ※生物学的製剤の剤別深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 / 鼻茸に対する生物学的製剤 側で扱う(本トピックは総論)。
  • 小児CRSの治療: 内科治療(保存的治療・併存症管理)が主軸で、無効例にアデノイド切除・ESSを検討する
  • 補助療法(反復性CRS): 反復性鼻副鼻腔炎を対象としたMA(9研究・1,608例、2015–2025)では、標準治療に補助療法(鼻洗浄・副鼻腔理学療法・ステロイド溶出インプラント・歯科的介入)を併用すると症状スコア(SNOT-22/RSDI)が30–50%改善し再発率が低下、特にステロイド溶出インプラント・歯科的介入併用で術後成功率90%超と報告された。ただしRCTと観察研究の混合・介入の著しい異質性があり確実性は低い(MA、confidence:low・abstract暫定)
  • キシリトール鼻洗浄(主観症状の改善): キシリトール鼻洗浄 vs 生理食塩水鼻洗浄のSR/MA(7研究263例)で、全体的鼻副鼻腔well-being(SMD 0.63, 95%CI 0.01–1.24, I²=0%)・NOSE(SMD 0.60)・SNOT(SMD 0.36)が生食より有意に改善。特にESS術後例でSNOT改善が大(SMD 3.13, I²=86.1%)、非ESS例では不変。一方、内視鏡スコア・嗅覚・サッカリンクリアランスなど客観指標は不変で、忍容性は良好。効果は主観に限定される補助療法(SR/MA、confidence:medium・abstract暫定)
  • 低出力レーザー療法(LLLT)/光バイオモジュレーション(PBMT)(予備的): CRSへのLLLT/PBMTのSR/MA(6研究162例)で、主観的症状スコアが2週(SMD 0.64)・4週(SMD 2.66, I²=92%)・2–6か月(SMD 0.86)で有意改善する一方、CT等の客観指標は不変(SMD 0.34, p=0.06)、頭痛・倦怠感も一貫した効果なし。小規模・異質性極端でエビデンスは予備的、標準治療を置換しない(SR/MA、confidence:low・abstract暫定)
  • ビタミンD(補充の限定的有効性): CRS患者は健常対照より血清ビタミンD(VD)が有意に低い(SMD −0.98、P<.001。CRSwNP/CRSsNP問わず低下)が、VD補充の症状改善は短期(<3か月)のみSNOT-22を改善(MD −1.44、P=.001)し、≥3か月では有意差なし(MD −6.52、P=.12)。短期効果量もSNOT-22のMCIDを下回り、ルーチン補充を支持する強い根拠はない(SR/MA・15研究/補充RCT 4件、confidence:low・abstract暫定。観察的関連は逆因果の可能性)
  • CGRP受容体拮抗薬(ネガティブRCT): CGRP活性化のCRS病態への因果的役割を仮説に、rimegepant 75mg ODT(片頭痛薬)をCRSの急性顔面痛/圧迫/充満感に用いた初のphase 2/3 RCT(261例)では、プラセボに対し主要評価(2時間後の顔面痛強度変化 LSM差 −0.1、95%CI −0.7〜0.5)・副次(鼻閉/鼻漏/TNSS等)のいずれも有意差なし。CGRP受容体拮抗をCRSの急性症状治療に転用する仮説を支持しない(RCT、confidence:medium・abstract暫定。単回・2時間評価で慢性炎症機序を否定はしない)
  • 感染流行期(COVID-19)のCRS管理: パンデミック下のCRS(主にCRSwNP)管理について、点鼻ステロイドは感染下でも標準治療として継続、全身ステロイドは可能な限り回避、手術適応は合併症例・他に選択肢のない例に厳格化、生物学的製剤は未感染下では慎重なモニタリング下で継続し感染中は一時中断という運用方針が示される。将来のパンデミックへの教訓だが、非系統的総説+著者経験でエビデンスは低い(confidence:low・abstract暫定) 。生物学的製剤の剤別深掘りは 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎 / 鼻茸に対する生物学的製剤 に委譲。
  • ESS実装と患者中心の意思決定(MACRO RCT質的研究): ESSが内科治療より有効でクラリスロマイシンはプラセボと同等だった多施設RCT「MACRO」に埋め込まれた質的研究(患者20名・臨床スタッフ17名)では、ESSへの見方は患者間で二極化(肯定的期待 vs 合併症への恐れ・ためらい)し、手術群の多くは症状急速改善を報告する一方で術後の痛み・予期せぬ症状・回復期間のばらつきも経験した。試験結果の実装にはリスク情報の提供・意思決定支援・術後ケア・個別の選好尊重が必要とされる。CRSの手術 vs 内科を「効くか」だけでなく患者中心の意思決定として運用する論点(質的研究・confidence:low・abstract暫定) 。手技詳細は 内視鏡下副鼻腔手術 に委譲。
  • ESS手術範囲の評価と標準化(暫定/abstract): 同じ術式名でもESSの郭清範囲は大きく異なり、術後アウトカム・再手術率・生物学的製剤反応に影響しうる。スコーピングレビュー(21研究・11ツール)は、CTベースの完遂度スコア(ACCESS・CoSI・SSCS・REC)と術中分類(LOEM・JRS等)を整理し、「手術範囲(実施した処置)」と「手術完遂度(達成された解剖学的結果)」は別概念で互換でないと概念整理した。CoSIが最も一貫したアウトカム関連(不完全な前回手術が再手術ESSのより大きな便益を予測)を示し、ACCESSは生物学的製剤反応予測に予備的有用性。ガイドライン基準上「前回手術あり」でも実際の郭清範囲にばらつきが多く、手術範囲の標準化評価の臨床導入には前向き検証が急務(スコーピングレビュー、confidence:low・abstract暫定) 。手技詳細は 内視鏡下副鼻腔手術 に委譲。

予後・経過(認知機能との併存)

  • CRS は健常対照に比べ全般客観認知(MoCA/MMSE)が約9%低い(RoM 0.91, 95%CI 0.88–0.94, I²=0%)
  • 主観的認知症状・反応速度・Stroop複合では一貫した差はない(領域選択的)
  • CRS と認知症の横断的関連は有意でない(プールOR 1.24, 95%CI 0.89–1.73, I²=86%)。縦断データ不足のため関連は否定も肯定もできない(confidence:low)
  • リウマチ性(自己免疫)疾患との関連(SR/MA): 鼻副鼻腔炎とリウマチ性疾患の関連を初めて包括メタ解析(9研究86,081例)した結果、CRSは関節リウマチ(OR 1.70, 95%CI 1.44–2.00)・SLE(OR 1.61)・強直性脊椎炎(OR 1.48)と有意に関連(ARSは弱い関連)。CRS患者のリウマチ性疾患有病率はRAで最高(10%)。粘膜免疫調節異常が全身性自己免疫の発症に寄与/並行しうるとされ、CRS管理が未診断の自己免疫疾患の発見契機になりうる。観察主体・因果方向不明・機序は仮説段階(confidence:low・abstract暫定)
  • 下気道併存:気管支拡張症(表現型×喘息で層別・HRCT後ろ向き): 統合気道の観点でCRS患者395例(HRCT施行例)を解析すると、気管支拡張症の併発はCRSwNP(21.5%)>CRSsNP(15.2%)(CRSsNP OR=0.123, 95%CI 0.01–0.81)。CRSwNPでは喘息合併で気管支拡張症が多い(26.6% vs 16.5%, OR=8.76, 95%CI 1.07–71.65)が、CRSsNPでは喘息有無で差なし。CRSwNP+気管支拡張症は好酸球≥150/µLの割合が低く(50% vs 66.9%)、表現型で異なる炎症機序を示唆(confidence:low・abstract暫定。後ろ向き単施設・HRCT施行例の選択バイアス・OR=8.76のCIが極端に広い)。

最新トピック / 未解決の論点

  • CRS を認知症予防のライフコースにおける修正可能/治療可能因子として探索できるかは未解決。長期追跡・大規模研究が必要
  • 嗅覚障害が CRS↔認知の媒介因子かは未評価(今後の課題)
  • 研究動向(計量書誌学・2000–2023): CRS炎症研究は23年間で出版数が有意に増加し、研究の重心は「エンドタイプ(endotype)」「生物学的製剤」「免疫療法」へ移行している(現在の焦点は免疫療法)
  • 人工知能(AI)の応用(スコーピングレビュー・49研究): CRSへのAI応用を網羅したスコーピングレビュー(inception–2024.4、573件→49研究)で、AI種別は深層学習36.7%・ニューラルネット24.5%・CNN 10.2%、適用目的は診断55%・予後予測29%・治療反応/計画12%、内容はバイオマーカー/臨床変数同定37%・サブタイピング33%・放射線評価20%。学習変数はCT画像・血中/組織好酸球・サイトカイン・内視鏡所見等。診断・サブタイピング・予後で進展する一方、手術計画・経済評価・対話型臨床ツールへの応用は手薄で開発余地が大きい(確実性low・abstract暫定。多くが探索段階で前向き臨床検証不足)
  • 生物学的療法の位置づけは未確立: CRSwNP管理における生物学的療法の位置づけ、特定の製剤に適した患者像(テーラード治療)の選定は今後の解明課題

関連トピック

データの根拠と限界(カバレッジ)

  • 全文精読: 40619980(CRSと認知機能のSR/MA・観察主体・confidence low)/ 41835124(難治性CRS/RARSと免疫不全のナラティブ総説・confidence medium・特殊集団節)/ 37674852(CRSwNP T2エンドタイプ病態総説・JESREC好酸球基準/アジア地域差・confidence low・病態節)/ 36699454(CRSのエピジェネティック修飾総説・DNAメチル化/ヒストン/ncRNA・confidence low・病態節)。
  • 暫定(abstractのみ・provisional): 37394893(生物学的製剤3剤の比較SR)/ 39862235(生物学的療法レビュー)/ 39915318(CRS炎症研究の計量書誌学)/ 39986619(エンドタイプ総説)/ 40132672(生物学的製剤総説)/ 40862531(IgE横断総説)/ 41126707(ARS/CRS概観)/ 39389716(生物学的製剤・表現型/エンドタイプ総論)/ 38295881(粘膜概念・上皮バリア, JACI)/ 38372149(タイトジャンクション機能障害, Allergy)/ 39486368(細胞外トラップNETs/EETs)/ 35997660(アジアCRS疫学)/ 37899371(小児CRS)/ 42215785(CCAD有病率SR/MA)/ 42219029(Ca²⁺シグナル機序総説)/ 42223914(ESS手術範囲評価スコーピングレビュー)/ 42228169(Treg/FOXP3/IL-35機序総説)/ 42100506(反復性CRS補助療法MA)/ 41919747(CF関連CRS/鼻茸へのCFTRモジュレーターSR)/ 41813048(MACRO RCT質的研究=ESS実装・患者中心の意思決定)/ 41693180(画像/内視鏡の診断精度SR/MA)/ 41774579(ビタミンDのSR/MA)/ 41779821(rimegepant CGRP拮抗の急性CRS RCT・ネガティブ)/ 41486776(高用量ステロイドのスプレーvs洗浄RCT・未手術CRS)/ 40616415(EDS-FLU呼気送達システムのRCT MA・confidence:medium)/ 40527772(SBCDバルーン拡張 vs FESSのRCT MA・confidence:low)/ 41334640(鼻汁性状=PNDが最重症/最頻のSR/MA・confidence:medium)/ 41186273(キシリトール鼻洗浄SR/MA・confidence:medium)/ 41239066(LLLT/PBMT SR/MA・confidence:low)/ 41251197(難治性CRSwNP予測マーカーSR・confidence:medium)/ 41055835(CCAD表現型SR・喘息低/軽症/ESS予後良好)/ 41005984(PCD診断のERS/ATS GL・confidence:medium・CRS基礎疾患の鑑別)/ 40944545(成人ACP術後再発率SR・confidence:medium)/ 40911435(CRSとリウマチ性疾患の関連SR/MA)/ 40742114(AAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025本体・GL)/ 40741969(同エグゼクティブサマリ・GL・前版差分)/ 40424072(AAO-HNSF CRS外科的管理CPG2025本体・GL・11KAS)/ 40437675(同エグゼクティブサマリ・GL・要約版)/ 42230296(プログラム細胞死PCD機序総説)/ 42207779(CCADの組織病理/トランスクリプトームコホート)/ 42208086(血清尿酸とCRSのKNHANES横断)/ 42208967(CRS嗅覚障害と嗅裂幅/嗅球体積MRI・中国語)/ 42212465(ESS後再発のCBC由来バイオマーカーAEC/SIIコホート・confidence:medium)/ 42214663(ARS vs CRS細菌SR/MA・CRSはブドウ球菌優位・confidence:medium)/ 41376460(CRSへのAI応用スコーピングレビュー)/ 42216541(鼻茸線溶障害=SERPINB2-tPA軸の基礎研究)/ 37310318(新生骨形成の免疫機序総説)/ 42226140(地域FESS例の細菌培養・S.aureus最多)/ 36266109(小児統合気道総説)/ 42225168(CRS表現型×喘息と気管支拡張症併存コホート)/ 37551742(COVID-19下のCRS管理総説)/ 37574080(ウイルス感染とCRS=URI→2型免疫→バリア破綻のJACI総説・confidence:low・病態節)。全文入手で要再評価。
  • 核心GL(abstract暫定): 40742114(AAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025本体・14推奨)/ 40741969(同エグゼクティブサマリ・前版差分)/ 40424072(AAO-HNSF CRS外科的管理CPG2025本体・11KAS・全47頁)/ 40437675(同エグゼクティブサマリ・要約版)。本トピック2つ目の核心GL(外科管理特化)だが本体OA外でabstractのみ・provisional。EPOS2020・日本GLは引き続き未取得で次回補強。生物学的製剤の剤別深掘りは CRSwNP/biologics、手術手技詳細は endoscopic-sinus-surgery 側に委譲。

更新履歴

  • 2026-06-04(鼻科バックフィル第3陣): 新着3本を反映(うち2本full-text・1本provisional-abstract)。病態節にウイルス感染とCRS(URI→2型免疫誘導→上皮バリア機能喪失・粘膜概念と整合、abstract暫定)とエピジェネティック修飾(DNAメチル化=AERD鼻茸アラキドン酸経路の異常/ヒストンHAT-HDAC/ncRNA=miRNA急進展・エピドラッグ展望、全文)を新規上乗せ。表現型/エンドタイプにCRSwNP T2病態総説からアジア地域差(東アジアは好中球性→好酸球性へ移行)とJESREC好酸球70/HPF以上がESS後再発と相関(全文)を補強。いずれもconfidence:low。CRSwNP特異の深掘りはcrs-with-nasal-polyps/eosinophilic-crsに委譲。paper_count 53→56。
  • 2026-06-04(鼻科バックフィル第2陣): 新着6本をabstract精読で反映(全てprovisional-abstract)。病態節に鼻茸の線溶障害=SERPINB2-tPA軸(IFN-γ/IL-13で収束的制御・治療標的候補)と新生骨形成の免疫機序(骨-粘膜クロストーク・難治化と関連)、細菌フローラに地域FESS例の培養(S.aureus32%最多・ブドウ球菌優位の追認)、特殊集団に小児統合気道(小児CRS/アデノイド/喘息/CF/PCDの連続体)、予後・併存にCRS表現型×喘息と気管支拡張症併発(CRSwNP+喘息でOR8.76)、治療にCOVID-19流行期のCRS管理(点鼻ステロイド継続・全身ステロイド回避・生物学的製剤の継続/中断)を反映。いずれもconfidence:low。新生骨形成/SERPINB2/統合気道/COVID-19管理は既存サマリに記述がなく新規上乗せ、細菌培養は参照追加に留めた。paper_count 47→53。
  • 2026-06-04(鼻科新着統合): 新着8本を反映。全文精読1本=難治性CRS/反復性ARSと免疫不全(難治CRSの最大20%が抗体不全・検索推奨・原発性ではIRT有効/二次性では恩恵乏しい)を特殊集団節に。abstract暫定7本=プログラム細胞死PCD機序・CCADの組織病理/トランスクリプトーム(好酸球豊富・間質優位・CCと近縁だが肥満細胞/マクロファージ経路が独自、221例+RNAシーケンス)・ARS vs CRS細菌SR(CRSはブドウ球菌優位・肺炎球菌少)を病態節に、血清尿酸とCRSのKNHANES横断(OR1.558)を疫学節に、嗅覚障害と嗅裂幅/嗅球体積MRI(67例)とESS後再発のCBC由来バイオマーカー(高AEC HR2.868・SII HR1.320、543例)を診断節に、CRSへのAI応用スコーピングレビュー(49研究・診断55%/予後29%・手術計画は手薄)を最新トピックに反映。CBC再発予測/病原体SRはconfidence:medium、他はlow。paper_count 39→47。※41376460・42214663・41835124は担当指定でacute枠だったが、AI scopingはARS除外・CRS限定、病原体SRと免疫不全はCRS主体のため適切に当トピックへ統合(病原体・免疫不全は急性鼻副鼻腔炎にも反映)。
  • 2026-06-04(横断スイープ統合・新着上乗せ11): 新着GL2本(同一GLの本体+要約)を治療節に反映。AAO-HNSF成人CRS外科的管理CPG2025を本トピック2つ目の核心GL(外科管理特化)として、本体[PMID:40424072、全47頁]とエグゼクティブサマリ[PMID:40437675、要約版]を区別して併記(ESS適応/候補者評価/術前CT/手術範囲/術後フォローの11KAS=強い推奨: 診断確認/候補性評価・膿性鼻漏なしなら抗菌薬非処方、推奨: 画一的内科治療を必須としない・恩恵が大きい患者同定・術前カウンセリング・微細CT・恣意的最小基準で範囲を決めない・鼻茸/真菌等は完全切除でバルーンのみ不可・術後3–12か月評価)。confidence:medium・provisional-abstract(本体OA外)。重複回避: 既掲のAAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025/とは別GL、手術手技詳細はendoscopic-sinus-surgeryに委譲。paper_count 37→39。
  • 2026-06-04(横断スイープ統合・新着上乗せ10): 新着MA2本を治療節に反映。呼気送達システム+フルチカゾン(EDS-FLU)のプラセボEDS対照RCT MA(5研究2129例・SNOT-22 −20.97/ポリープ −1.51/手術適応OR0.73改善・鼻出血OR5.80増)[PMID:40616415、confidence:medium]、副鼻腔バルーン拡張術(SBCD) vs FESSのRCT MA(14研究・SNOT-20/手術時間/合併症OR0.14でSBCD優位・Lund-Mackay/再手術は同等・異質性極端)[PMID:40527772、confidence:low]を追加。いずれもprovisional-abstract。重複回避: 生物学的製剤はbiologics/CRSwNP側、SBCD手技詳細はendoscopic-sinus-surgeryに委譲。paper_count 35→37。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ9): 新着GL2本を反映。AAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025の本体とエグゼクティブサマリを「治療」に本トピック初の核心GLとして反映(14推奨・併存症で管理修飾・前版差分=経過観察拡大/ABRS抗菌薬変更/AERD追加/CRS生物学的製剤の新action statement: CRSsNP非推奨・CRSwNP教育)。本体と要約を区別して併記。confidence:medium・provisional-abstract(本体OA外)。重複回避: 生物学的製剤の剤別深掘りはbiologics/CRSwNP側に委譲、本件はGL上の総論的位置づけ。paper_count 33→35。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ8): 新着2本を反映。特殊集団節に成人上顎洞後鼻孔ポリープ(ACP)の術後再発率SR(16研究439例・全体再発率9%・標準術式=中鼻道開窓+摘出・小児15%に対し成人で確立)、予後・併存節にCRSとリウマチ性疾患の関連SR/MA(9研究86,081例・CRSは関節リウマチOR1.70/SLE1.61/強直性脊椎炎1.48と有意関連)を反映。ACPはconfidence:medium、リウマチ性疾患はlow、いずれもprovisional-abstract。重複回避: CRSwNP生物学的製剤はbiologics側、本2本はCRS総論(特殊ポリープ病型・全身併存)。paper_count 31→33。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ7): 新着2本を反映。病態(CCAD)にCCAD表現型SR(17研究・喘息合併低/軽症/好酸球上昇/ESS予後良好・標準化診断基準欠如)、特殊集団にPCD(原発性線毛機能不全症)のERS/ATS診断GL(HSVM/IF/鼻腔NO+TEM/遺伝子・単独検査では確定/除外不可・CRSの基礎疾患鑑別)を反映。CCADはconfidence:low、PCD GLはconfidence:medium、いずれもprovisional-abstract。重複回避: CCAD有病率定量は、PCD GLはCRS治療総論でなく鑑別文脈。paper_count 29→31。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ6): 新着3本を反映。治療節にキシリトール鼻洗浄SR/MA(7研究263例・主観症状/ESS術後SNOT改善・客観指標不変)とLLLT/PBMT SR/MA(6研究162例・主観症状改善だがCT不変・予備的)、診断節に難治性CRSwNP予測マーカーSR(54研究450マーカー・E/M比AUC0.947/組織好酸球・CLC最大0.973)を反映。キシリトール/予測マーカーはconfidence:medium、LLLTはconfidence:low、いずれもprovisional-abstract。重複回避: CRSwNP生物学的製剤はbiologics側、本3本はCRS総論(保存的治療・診断バイオマーカー)。paper_count 26→29。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ5): 新着1本を反映。診断(症状プロファイル)節にCRSの鼻汁性状SR/MA(53研究6,584例・後鼻漏PNDが最重症2.6/最頻80.7%・CRSsNPはPND強/CRSwNPは鼻かむ/水様/粘稠強・喘息/アレルギー併存で重症化)を追加。confidence:medium・provisional-abstract。paper_count 25→26。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ4): 高用量ステロイドの送達法RCT(未手術CRS 67例、スプレーが内視鏡所見・コントロールで洗浄に優越・特にCRSwNP/CCAD・QOLは差なし)を治療節に反映。confidence:medium・provisional-abstract。重複回避: CRSwNP生物学的製剤はbiologics側、本件はCRS総論(保存的薬物療法・送達法)。paper_count 24→25。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ3): 新着差分3本を反映。診断節に画像/内視鏡の診断精度SR/MA(鼻内視鏡 感度0.87/特異度0.63・CT 0.90/0.50・MRI 0.71/0.88、参照標準不統一)、治療節にビタミンDのSR/MA(CRSで血清VD低下SMD−0.98だが補充は短期SNOT-22改善のみ・長期未証明)とrimegepant(CGRP受容体拮抗)のCRS急性顔面痛RCT(プラセボ比有意差なし=ネガティブ)を反映。診断精度/VDはconfidence:low、rimegepant RCTはconfidence:medium、いずれもprovisional-abstract。重複回避: CRSwNP生物学的製剤はbiologics側、本3本はCRS総論(診断・補助療法・薬物)。paper_count 21→24。
  • 2026-06-04(横断スイープ・新着上乗せ): 新着差分2本を反映。CF関連CRS/鼻茸へのCFTRモジュレーター(ETI)SR(10研究・鼻内視鏡スコア有意減)を「特殊集団」に、MACRO RCT質的研究(ESS実装の障壁=患者のためらい/回復懸念・意思決定支援の必要)を「治療」に反映。いずれもconfidence:low・provisional-abstract。重複回避: CRSwNP生物学的製剤はbiologics側、本2本はCRS総論(特殊集団・ESS実装)。paper_count 19→21。
  • 2026-06-04(横断スイープ): 反復性CRSへの補助療法MA(9研究1,608例・鼻洗浄/ステロイド溶出インプラント/歯科介入で症状30–50%改善・再発低減)を治療節に反映。RCT/観察混合・異質性大で confidence:low・provisional-abstract。paper_count 18→19。
  • 2026-06-04: 新着差分(直近2週edat)総説4本を反映(全文未取得・abstractのみ・provisional)。表現型にCCAD(中央コンパートメントアトピー疾患、プール有病率23%のSR/MA)、病態にCa²⁺シグナル調節異常(KCa3.1・ベラパミル)とTreg/FOXP3/IL-35の免疫調節破綻、治療にESS手術範囲の評価ツール(範囲≠完遂度・生物学的製剤反応との関連)を追記。paper_count 14→18。
  • 2026-06-03(第2波): CRS総論を深掘りする総説6本を差分反映(全文未取得・abstractのみ・provisional)。表現型/エンドタイプT1/T2/T3の二軸分類と生物学的製剤の総論、粘膜概念・上皮バリア機能障害・炎症記憶(JACI)、タイトジャンクション機能障害(Allergy)、細胞外トラップNETs/EETs、アジアCRS疫学の地域差、小児CRSを反映。疫学・特殊集団(小児)の節を新設、病態・診断・治療を拡充。paper_count 8→14。
  • 2026-06-03: 総説4本を差分反映(abstractのみ・provisional)。エンドタイプ分類の進展(CRSsNP/混合炎症)、生物学的製剤総説(ESS必要性低下)、IgE/FcεRI機序、ARS過剰診断/CRS概観を病態・診断・治療に追加。paper_count 4→8。crs-with-nasal-polys のリンク誤記を修正。
  • 2026-06-02: 治療/総説3本を差分反映(生物学的製剤の総論的有効性・研究動向の計量書誌学、いずれもabstractのみ・provisional)。paper_count=4。
  • 2026-06-01: 土台作成。CRSと認知機能のMAを背骨に、認知併存(全般認知約9%低下・治療後の処理速度/作業記憶改善・認知症は有意差なし)を反映。CRS総論は暫定。

参照論文

  1. — 統合: CRSは全般認知が約9%低く、治療後に処理速度・作業記憶が8–9%改善、認知症との横断的関連は有意差なし(観察主体・交絡未排除) (Gao 2025, Rhinology / sr-ma / Lv.3 / RoB:some-concerns / confidence:low)
  2. — 治療: CRSwNP生物学的製剤3剤(omalizumab/dupilumab/mepolizumab)はいずれも有効、間接比較でdupilumabがやや優位(直接比較試験なし・低エビデンス) (Papacharalampous 2024, Int Forum Allergy Rhinol / sr-ma / Lv.3 / RoB:high / confidence:low)
  3. — 治療/総説: type2 CRSwNPに対する生物学的療法の有効性・安全性と未確立な位置づけ・患者選択の課題 (Jin 2025, Expert Rev Clin Immunol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low)
  4. — 動向: CRS炎症研究の計量書誌学(2000–2023)、研究重心がエンドタイプ・生物学的製剤・免疫療法へ移行 (Long 2025, Eur Arch Otorhinolaryngol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low)
  5. — 病態: CRSエンドタイプ分類の進展、CRSsNPのエンドタイピングと混合炎症エンドタイプが新焦点 (2025, narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  6. — 治療: CRSwNP生物学的製剤(omalizumab/mepolizumab/dupilumab)を試験・実臨床・機序・ESS比較で横断統合 (2025, narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  7. — 機序: IgE-FcεRI機序を食物アレルギー〜CRSまで横断、抗IgE治療の基盤 (2025, Immunol Rev / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  8. — 概観: ARS/CRSを一般医向けに概説、細菌性ARS過剰診断と重症CRSの治療進歩 (2025, Ugeskr Laeger / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  9. — 分類/治療: 表現型(CRSwNP/CRSsNP)+エンドタイプ(T1/T2/T3)の二軸分類、承認3剤と開発中製剤の総論 (Boyd 2024, Immunol Allergy Clin North Am / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  10. — 病態: CRSの粘膜概念と上皮バリア機能障害、単一細胞解析による炎症記憶・神経内分泌機能 (Yan 2024, J Allergy Clin Immunol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  11. — 病態: タイトジャンクション機能障害を中心とした上皮バリア障害・粘液線毛クリアランス・組織リモデリング (Huang 2024, Allergy / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  12. — 病態: 細胞外トラップ(好中球NETs/好酸球EETs)の機序とエンドタイプ別役割、プログラム細胞死との相互作用 (Li 2024, Biomed Pharmacother / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  13. — 疫学: アジアCRSの疫学・病因、有病率2.1–28.4%・Type2炎症5–55%と欧米との地域差 (Chee 2023, Clin Otolaryngol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  14. — 特殊集団: 小児CRS(PCRS)の診断・併存症・内科/外科治療、慢性アデノイド炎との関連 (Ramadan 2024, Eur Arch Otorhinolaryngol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  15. — 表現型: CCAD(中央コンパートメントアトピー疾患)のCRS中プール有病率23.0%(95%CI 15.0–33.0%)、診断基準不統一・異質性が限界 (Falcon 2026, Eur Arch Otorhinolaryngol / sr-ma / Lv.3 / RoB:high / confidence:low / 暫定)
  16. — 病態: CRSwNPのCa²⁺シグナル調節異常、KCa3.1のin silico病原的役割・ベラパミル等の治療標的候補(仮説段階) (Kalaji 2026, J Adv Res / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  17. — 治療/手術: ESS手術範囲の評価ツール11種を整理、範囲≠完遂度の概念区別・CoSI/ACCESSのアウトカム関連 (Lein 2026, Int Forum Allergy Rhinol / narrative-review(scoping) / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  18. — 病態: 鼻茸のTreg/FOXP3/IL-35による免疫調節破綻と組織リモデリング、Treg制御・IL-35補充の治療仮説 (Gokulakannan 2026, Inflamm Res / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  19. — 治療: 反復性CRSへの補助療法MA(9研究1,608例)、鼻洗浄/ステロイド溶出インプラント/歯科介入で症状30–50%改善・再発低減(RCT/観察混合・異質性大) (Nie 2026, Front Public Health / sr-ma / Lv.1 / RoB:high / confidence:low / 暫定)
  20. — 特殊集団: CF関連CRS/鼻茸へのCFTRモジュレーター(ETI)SR(10研究)、鼻内視鏡スコア(鼻茸/浮腫/分泌)が有意減・小児成人とも有効 (Gallardo 2026, Pediatr Pulmonol / sr-ma / Lv.3 / RoB:some-concerns / confidence:low / 暫定)
  21. — 治療/実装: MACRO RCT質的研究、ESSは有効だが患者のためらい・回復懸念が実装障壁でリスク情報提供・意思決定支援が必要 (Vennik 2026, BMJ Open / qualitative / Lv.5 / RoB:some-concerns / confidence:low / 暫定)
  22. — 診断: CRS/CRSwNPの鼻内視鏡・CT・MRIの診断精度SR/MA(内視鏡 感度0.87/特異度0.63・CT 0.90/0.50・MRI 0.71/0.88、9データセット・参照標準不統一・異質性大) (Lu 2026, J Laryngol Otol / diagnostic-accuracy / Lv.3 / QUADAS-2:some-concerns / confidence:low / 暫定)
  23. — 治療: CRSで血清ビタミンD低下(SMD−0.98)、VD補充は短期(<3か月)SNOT-22改善のみ・長期未証明・効果量小(15研究/補充RCT4件) (Huang 2026, Otolaryngol Head Neck Surg / sr-ma / Lv.1 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:low / 暫定)
  24. — 治療: rimegepant(CGRP受容体拮抗)はCRS急性顔面痛にプラセボ比有意差なし、CGRP転用仮説を支持しないネガティブ初RCT(261例) (Franjic 2026, PLoS One / rct / Lv.2 / RoB:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  25. — 治療(RCT): 未手術CRSで高用量ブデソニドはスプレー送達が高容量洗浄より内視鏡所見・コントロールに優越(特にCRSwNP/CCAD)、SNOT-22は差なし(67例・3か月) (Lima Luz-Matsumoto 2026, Rhinology / rct / Lv.2 / RoB:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  26. — 診断/症状: CRSの鼻汁性状SR/MA(53研究6,584例)、後鼻漏PNDが最重症2.6/最頻80.7%・CRSsNPはPND強/CRSwNPは鼻かむ/水様/粘稠強・喘息/アレルギー併存で重症化 (Kallenberger 2025, Acta Otorhinolaryngol Ital / sr-ma / Lv.3 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:medium / 暫定 / OA)
  27. — 治療: キシリトール鼻洗浄SR/MA(7研究263例)、生食より主観症状(well-being/NOSE/SNOT・特にESS術後)を改善するが内視鏡/嗅覚等の客観指標は不変 (Kang 2026, Clin Otolaryngol / sr-ma / Lv.2 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  28. — 治療: LLLT/PBMTのCRS SR/MA(6研究162例)、主観症状は改善(2週/4週/2–6か月)するがCT等客観指標は不変・異質性極端で予備的 (Park 2025, Lasers Med Sci / sr-ma / Lv.2 / AMSTAR-2:high / confidence:low / 暫定)
  29. — 診断/予測: 難治性CRSwNP予測マーカーSR(54研究450マーカー)、E/M比AUC0.947・組織好酸球/CLC最大0.973・非侵襲局所マーカーAUC>0.930、外部検証不足 (Wu 2026, Allergy / sr-ma(diagnostic) / Lv.2 / QUADAS-2:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  30. — 表現型(SR・17研究): CCADは他CRS表現型より喘息合併低・軽症・好酸球上昇・ESS予後良好、標準化診断基準が欠如 (Vizcarra-Melgar 2025, Curr Allergy Asthma Rep / sr-ma / Lv.3 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:low / 暫定)
  31. — 特殊集団/診断(GL): PCDのERS/ATS統一診断GL、HSVM/IF/鼻腔NOをTEM/遺伝子の補助検査として強く推奨・単独では確定/除外不可、CRSの基礎疾患鑑別 (Shoemark 2025, Eur Respir J / guideline / Lv.1 / AGREE-II / confidence:medium / 暫定)
  32. — 特殊集団(SR): 成人上顎洞後鼻孔ポリープ(ACP)の術後再発率9%(95%CI 6–14%)、標準術式=中鼻道開窓+摘出、16研究439例 (Oslin 2026, Laryngoscope / sr-ma / Lv.3 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  33. — 併存(SR/MA): 鼻副鼻腔炎とリウマチ性疾患、CRSは関節リウマチOR1.70/SLE1.61/強直性脊椎炎1.48と有意関連、9研究86,081例・観察主体 (Aulakh 2025, Int Forum Allergy Rhinol / sr-ma / Lv.3 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:low / 暫定)
  34. — GL本体: AAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025(2015版更新・14推奨・診断/補助検査/治療・併存症で管理修飾、全56頁サプリ) (Payne 2025, Otolaryngol Head Neck Surg / guideline / Lv.1 / AGREE-II / confidence:medium / 暫定)
  35. — GLエグゼクティブサマリ: AAO-HNSF成人副鼻腔炎CPG2025、前版差分(経過観察拡大・ABRS抗菌薬amoxicillin±クラブラン酸・AERD追加・CRS生物学的製剤の新action statement: CRSsNP非推奨/CRSwNP教育) (Payne 2025, Otolaryngol Head Neck Surg / guideline / Lv.1 / AGREE-II / confidence:medium / 暫定)
  36. — 治療: 呼気送達システム+フルチカゾン(EDS-FLU)のプラセボEDS対照RCT MA(5研究2129例)、SNOT-22 −20.97/ポリープ −1.51/手術適応OR0.73改善・鼻出血OR5.80増 (Im 2025, Ann Otol Rhinol Laryngol / sr-ma / Lv.1 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  37. — 治療(手術): 副鼻腔バルーン拡張術(SBCD) vs FESSのRCT MA(14研究)、SNOT-20/手術時間/合併症OR0.14でSBCD優位・Lund-Mackay/再手術は同等・異質性極端(I²=94%) (Liang 2025, Medicine / sr-ma / Lv.1 / AMSTAR-2:high / confidence:low / 暫定)
  38. — GL本体: AAO-HNSF成人CRS外科的管理CPG2025(外科管理に特化した初の専門学会GL・全47頁・ESSの適応/候補者評価/術前CT/手術範囲/術後フォローの11KAS) (Shin 2025, Otolaryngol Head Neck Surg / guideline / Lv.1 / AGREE-II / confidence:medium / 暫定)
  39. — GLエグゼクティブサマリ: AAO-HNSF成人CRS外科的管理CPG2025の要約版(11KASの要点・強い推奨=診断確認/候補性評価・膿性鼻漏なしなら抗菌薬非処方、推奨=画一的内科治療を必須としない/恣意的最小基準で範囲を決めない/鼻茸/真菌は完全切除でバルーンのみ不可/術後3–12か月評価) (Shin 2025, Otolaryngol Head Neck Surg / guideline / Lv.1 / AGREE-II / confidence:medium / 暫定)
  40. — 特殊集団: 難治性CRS/RARSと免疫不全、難治CRSの最大20%が抗体不全・検索推奨・原発性ではIRTが有効/二次性では恩恵乏しい (Bell 2026, J Inflamm Res / narrative-review / Lv.5 / confidence:medium / OA)
  41. — 病態: CRSのプログラム細胞死(PCD=アポトーシス/パイロトーシス等)機序総説、疾患進行への関与・治療標的候補(仮説段階) (Liu 2026, Clin Transl Allergy / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  42. — 病態: CCADの組織病理/トランスクリプトーム(221例+RNAシーケンス)、好酸球豊富・間質優位リモデリング・CCと分子近縁だが肥満細胞/マクロファージ経路が独自 (Han 2026, Int Arch Allergy Immunol / cohort / Lv.4 / RoB:high / confidence:low / 暫定)
  43. — 疫学: 血清尿酸とCRSのKNHANES横断(4,759例)、高尿酸でCRSリスク上昇OR1.558(95%CI1.040–2.332)・脂質/糖代謝は無関連・自己申告で因果不明 (Chen 2026, Braz J Otorhinolaryngol / cohort / Lv.4 / RoB:high / confidence:low / 暫定)
  44. — 診断: CRSの嗅覚障害と嗅裂幅/嗅球体積の相関(多モーダルMRI・67例)、OD群で両指標が小・負の相関・OD程度の潜在的指標・因果未確立(中国語) (Li 2026, Lin Chuang Er Bi Yan Hou / cohort / Lv.4 / RoB:high / confidence:low / 暫定)
  45. — 診断/予測: ESS後の長期CRS再発のCBC由来バイオマーカー(543例)、高AEC HR2.868・高SII HR1.320が独立関連・AECが増分予後価値・宿主素因を反映 (Kirtsreesakul 2026, Laryngoscope / cohort / Lv.4 / RoB:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  46. — 病態/病原体: ARS vs CRSの細菌SR/MA(57研究)、CRSはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌24.3%/MSSA22.5%優位・肺炎球菌少・ARSと別症候群 (Kim 2026, Int J Infect Dis / sr-ma / Lv.3 / AMSTAR-2:some-concerns / confidence:medium / 暫定)
  47. — 最新/AI: CRSへのAI応用スコーピングレビュー(49研究)、診断55%/予後29%・深層学習主体・手術計画/経済評価は手薄 (Pereira 2026, Int Forum Allergy Rhinol / narrative-review(scoping) / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  48. — 病態: 鼻茸の線溶障害=上皮SERPINB2(PAI-2)過剰発現がtPAを抑制、IFN-γ/IL-13で収束的制御・ポリープ形成/再発の治療標的候補 (Zhu 2026, Front Biosci / basic-experimental / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  49. — 併存: CRS表現型×喘息と気管支拡張症併発、CRSwNP>CRSsNP・CRSwNP+喘息でOR8.76・好酸球低めの群あり(HRCT395例後ろ向き) (Bougher 2026, Ann Allergy Asthma Immunol / retrospective-cohort / Lv.4 / RoB:high / confidence:low / 暫定)
  50. — 病態/細菌: FESS施行CRS患者の培養・耐性(444例803検体・サウジ)、S.aureus32%最多・多くが汎用抗菌薬耐性・ブドウ球菌優位を追認 (Aldrees 2026, BMC Infect Dis / retrospective-cohort / Lv.4 / RoB:high / confidence:low / 暫定 / OA)
  51. — 特殊集団: 小児統合気道(unified airway)、小児CRS/アデノイド/喘息/CF/PCDを上下気道一体の連続体として整理 (Mulinda 2023, Otolaryngol Clin North Am / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  52. — 病態: 難治性CRSの新生骨形成(neo-osteogenesis)の免疫機序、骨-粘膜クロストーク・重症度/手術成績と関連・好酸球性/非好酸球性双方が関与 (Yoon 2023, Expert Rev Clin Immunol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  53. — 治療/特殊状況: COVID-19流行期のCRS管理、点鼻ステロイド継続・全身ステロイド回避・手術厳格化・生物学的製剤は未感染で継続/感染中は一時中断 (Klimek 2023, Expert Rev Clin Immunol / narrative-review / Lv.5 / confidence:low / 暫定)
  54. — 病態: ウイルス感染とCRS、URI→インターフェロン自然免疫+2型免疫誘導→上皮バリア機能喪失という発症機序を整理 (Volpe 2023, J Allergy Clin Immunol / narrative-review / Lv.5 / SANRA / confidence:low / 暫定)
  55. — 病態: CRSwNPのT2エンドタイプ病態を統合、東アジアの好中球性→好酸球性移行・JESREC好酸球70/HPF以上がESS後再発と相関 (Shah 2023, Heliyon / narrative-review / Lv.5 / SANRA / confidence:low / OA / 全文)
  56. — 病態: CRSのエピジェネティック修飾(DNAメチル化/ヒストン修飾/ncRNA)を3軸で包括、miRNA研究が直近5年で急進・エピドラッグ展望 (Li 2023, Front Genet / narrative-review / Lv.5 / SANRA / confidence:low / OA / 全文)
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